目が赤くなる原因は非常にたくさんあります。興奮した場合でも一時的に白目が充血して赤く見えるときもありますが、その場合はしばらくすると治まり目の痛みや目やになどの症状はみられません。
今回は、病気によって目のどの場所が赤くなるのかに分けてみました。
白目が赤い場合
結膜充血
炎症や刺激、感染などによって結膜の血管がうっ血し赤く見えます。原因としては、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫等の感染やアレルギー、また全身性の炎症でもおこることがあります。結膜炎、角膜炎、角膜潰瘍、乾性角結膜炎(ドライアイ)などでみられます。
強膜充血
結膜の下の強膜血管が怒張し赤く見えます。結膜充血よりもやや太い血管が浮きでできます。原因としては、眼内の炎症(ぶどう膜炎)、緑内障などでみられます。
結膜下充血
外傷による血管の損傷による出血や頸部が強く締め付けられた際に起こることがあります。
黒目が赤い場合
血管新生
・角膜炎
・角膜潰瘍
・猫ヘルペス角膜潰瘍
・パンヌス
角膜には本来血管がなく透明ですが、炎症、傷、刺激などが慢性化すると角膜周囲から血管が伸びてきます。だいたい1日あたり1mm伸びるといわれています。原因としては角膜炎、角膜潰瘍、乾性角結膜炎(ドライアイ)、パンヌスなどがあります。
眼内出血
目の中で出血が起こり、黒目全体が赤く見えます。虹彩、毛様体、網膜、脈絡膜などの異常により起こることがあります。原因としてはぶどう膜炎、慢性緑内障、眼内腫瘍、網膜剥離などがあり、また全身性の高血圧で起こることもあります。失明につながる病気の可能性が高く、注意が必要です。
〜まとめ〜
このように目が赤くなる疾患はさまざまで、原因によっては失明の危険があるものもあります。赤い状態が続く、目やにが出る、涙が多い、目が開けにくいなどの症状があれば動物病院への早期の受診が勧められます。
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